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Jacksons(ジャクソンズ)とは?

Jacksons(ジャクソンズ)は、、その後スターダムにのし上ったマイケルや、シンガーとしての評価が高いジャメインを輩出した実兄弟によるボーカルグループです。 彼らはJacksonsとして活動する前にJackson5として既にチャイルドスターとなっていましたし、J5の楽曲は今でもテレビなどで聞く事ができます。 75年にJ5からJacksonsと名前を変えましたが、メンバーが大きく変わっているわけでもなく、実質的にはJackson5と同じグループです。 それなのに、わざわざJ5とJacksonsを別ものとして捉えているのには理由があります。

I Want You Backから4作連続で全米No1シングルを発表してきたJ5ですが、マイケルも成長期をむかえ「歌声」「容姿」ともに大人に向ってゆきます。 リードボーカルの声変わりを経て、J5はデビュー当時と比較するとヒットシングルが生産できなくなっていました。

そんな中、用意された楽曲を歌うのではなく、自分達で楽曲を製作したいという気持ちが大きくなります。 しかし、モータウンは歌い手と作曲家がそれぞれ分業を行なっているレーベルでしたから、基本的にセルフプロデュース権は認められませんでした。 そうして、兄弟はセルフプロデュース権を認めてくれるCBS/Sonyに移籍する事に決めたのです。

移籍後、彼らはJ5という名前で音楽活動は行いませんでした。というより行なえなかったのです。というのもJ5という名前の権利をモータウンが持っていたのです。 しかたなく兄弟達はThe Jacksonsという名前で活動を行なう事になります。

移籍にともないJ5の準メンバー(J5後期でパーカスを叩いていた)であった末っ子ランディが正式メンバーになり、音楽的に中心メンバーであったジャメインはモータウンに残りソロ活動を行なう事になりました。 ジャメインが抜けたのは当時モータウン社長ベリー・ゴーディの娘ヘイゼルと結婚していたため、音楽をとるか、家族をとるかという葛藤があったのでしょう。 後年ジャメインは「The Jacksonsを外から眺めているのは辛かった」という話をしていますから、彼の気持ちとしてはグループで活動したかったんじゃないかと思います。 彼が何か機会がある毎に「J5は再結成するよ!」と発言していたのにはこういう理由があったのではないでしょうか。 もし、マイケルがスリラーでスターダムにのし上る前にジャメインがジャクソンズに復帰していたら、ジャクソンズはまた別のものになっていたかもしれませんね。


マイケルのキャリアにおいてJacksonsはあまり重要視されてないような気がします。 たしかにJ5、Jacksons、ソロと比較すると、Jacksonsでは全米No1ヒット曲はもっていませんし、Victory Tourでは兄弟に付き合わされて行なった面とチケット販売面で問題があったので、あまり良い印象はありません。 しかし、僕は自作曲を発表できるJacksonsにおいて楽曲製作の修行をした事が、ソロの成功に繋がっていると思っています。 そしてなによりJacksonsで活動しているマイケルは伸び伸びと活動しているように見えてその雰囲気は他のキャリアでは見る事の出来ないマイケルだとも思います。

・前期・中期・後期とは

管理人の独断と偏見でかってに定義しました(笑)、当サイト内でもたまに出現します。 一口にジャクソンズといっても、時期によって音は大分異なります。

前期:Gamble&Huff、プロデュース時代(76〜77年)
中期:セルフプロデュースし、またマイケルがリードを多く取っている時期(78〜81年)
後期:マイケルが本格的にソロ活動を開始し、兄弟作の作品が多い時期(84〜89年)

マイケルソロ活動とJacksons

Jacksonsは兄弟のグループといっても、やはりマイケルの存在なくしては語れません。 マイケルのソロ活動ととJacksonsの関係について簡単にまとめてみました。

78年12月にDestinyがCBS/Sonyからリリースされ、Jacksonsとして初のヒット作となりました。 初セルフプロデュースによる成功ですから、ジャクソン兄弟にとって大きな自信になったんじゃないかと思います。
その9ヵ月後の79年8月、マイケルはEpic RecordsからOff The Wallをリリースしソロデビュー。 大ヒットを記録しました。

まずDestinyを聴き、それから続けてOff The Wallを聞くと非常に面白い感覚を味わえます。
両者のリリース時期は1年も空いていませんが、歌声がまったく違うように聞こえるのです。
Off The Wallのマイケルのボーカルはセクシー、大人っぽく聞こえるのに対して、Destinyのマイケルは青年マイケルといった印象を受けます
僕は、次の事が理由じゃないかな〜と思っています

@Destinyはセルフプロデュース、Off The WallはQuincy Jones(外部プロデューサ)
Aマイケルは「ジャクソンズとは違う作品を作り上げたい」、「出来る限り最高のものにしたい」と発言 by 自伝Moonwalk。

両作品にかけるマイケルの姿勢は違った事が想像できます。
Destinyはパーソナルな「マイケル」
Off The Wallはプロフェッショナルな「マイケル・ジャクソン」。
セットで聴くと2倍楽しい(笑)

Off The Wallから約1年を経て80年7月にTriumphをリリースします。 前作のように殆どの曲を兄弟と共作し、またマイケルがリードをとっていますが、曲の展開とか音の使い方が前作よりも進んでると思います。

Triumphから2年4ヵ月後にThrillerをリリースし、世界中で大ヒット、2006年にはギネスレコードから1億400万枚のセールスと認定される。 そしてその後はソロ活動に重点を置くようになり、マイケルは実力を備えたスーパースターになるのです。

ソロで見るとOff The Wall(78.12)Thriller(82.12)までは3年と3ヶ月とブランクがあるように見えますが、実際は・・・

Destiny(78.12)
Destiny Tour(79.1)
Off The Wall(79.8)
Triumph(80.7)
Triumph Tour(81.7)
Thriller(82.12)

Jacksonsの活動を含めるとかなりの仕事量だという事が分かりますし、こうやって見るとJacksons無くしてマイケルの成功は無かったと思えませんか?

(余談)Bad Tourについても、84年のVictory Tourとほぼ構成が似ている。
ツアー構成を考える時間が無かったとか。88年のBad Tour 2nd Legにおいては新作Badからの曲もパフォーマンスしてますね。
・・・うーん、88年のオフィシャルツアー映像リリースされないだろうか。。。



・84〜90年

Victoryでジャメインが9年ぶりにJacksonsに復帰し6人で作られた最初で最後の作品であり、 6人全員がリード曲を最低1曲は持っていて、兄弟に興味のある人にとっては面白い盤かもしれない。
マイケルは3曲(うち2曲はデュエット)のみの参加で、グループ活動への関心を失っていることがよく分かる。 Victory Tour後、マイケルは脱退し、マーロンもソロ活動するために離脱。

その5年後にリリースされた2300JacksonStreetだったが、これはオリジナルアルバムというよりもJ5デビュー20周年を記念した盤で、ある意味企画もの作品。 2300JacksonStreetというタイトルはは兄弟が生まれ育った、インディアナ州ゲイリーの生家がある通りの名前(JacksonStreetというのはたまたまだったらしい)から取っている。 同曲は当時確執のあったラトーヤをのぞく兄弟全員がリレー形式でボーカルを取り、その子供たちがコーラスをつけるなど、ジャクソンファミリーが大集結したテーマソングのような曲になっている。

プロデュースは外部に発注しており、タイトルトラックはテディー・ライリー、Nothin'はベイビーフェイスによるプロデュース作である。 テディは数年後マイケルのDangerousを手がけ、ジャメインはベイビーフェイスの作ったLafaceレーベルに移籍した。

マイケルやジャネットも参加した話題性のある作品ではあったが、ヒットには至らず、90年Jacksonsは解雇され解散する。

その後

2001年にはマイケルのソロ活動30thを祝うコンサートを行い2日限りの復活を果たし、この模様はテレビで放送された。今見る事の出来るジャクソンズのライブとしてはもっとも手軽なものなんじゃないかと思います

それ以降あまり目立った動きは無かったが、ことある毎にジャメインは・・・
「今Jacksonsのアルバムを作っている、マイケルも入れてツアーするよ」
「次のアルバムの名前は「Crystal City」だ!」

と発言するも、実現しませんでしたし、ファンの間では「またジャメインが言ってるよ(苦笑)」程度の捉え方でした。 僕も例にもれず「また言ってるよ〜」なんて思ってましたが、09年から10年にかけて放送されたリアリティーショーで再結成に向けて具体的に動いている様子が放送されましたから、あながち適当に言っていたわけではないかもしれません。

これから、兄弟で活動を続けるのかどうかは分かりませんが、個人的には彼らを応援したいと思います。
いつの日かCrystal Cityが聴ける事を夢見て待ってます。
2010/1月加筆


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