Off The Wall


1. Don't Stop 'Til You Get Enough
2. Rock With You
3. Workin' Day And Night
4. Get On The Floor
5. Off The Wall
6. Girlfriend
7. She's Out Of My Life
8. I Can't Help It
9. It's The Falling In Love
10. Burn This Disco Out



■Off The Wall製作まで

マイケルは78年映画「The Wiz」にカカシ役として出演します。 映画をきっかけにサントラを手がけていたQuincy Jonesとプロデュースの約束をとりつけます。 結果BADまで続く(しかし、精神的にはずっと親子のような関係だったんだろうな〜)黄金タッグが完成します。

マイケルはこのソロ作を作るにあたり「Destiny」と同じような音にはしたくなかった。 だから、音に先入観を持たない外部の人に参加して欲しかったと言っていました。 Destinyと同じ音にしたくないという事は、つまりJacksonsのマイケルではなくMichael Jacksonとして見て欲しかったと言えるだろう。

■競演アーティスト

Motownの先輩Stevie Wonderと元The BeatlesのPaul McCartneyというスターの曲提供によって話題性は抜群です。 95年のEarth Songでもアレンジ面で競演したDavid FosterもマイケルとPatti Austinとのデュエットソング「It's The Falling In Love」の作曲で参加。
さらにHeatwaveのRod Tempertonによる曲提供、TOTOのSteve Pocaro、Greg Phillinganes(後にTOTOに加入)も参加しています。 特にRod TempertonはRock With You、Off The Wallといったライブでも演奏される人気曲(他にBurn This Disco Out)を作曲しています。 そして、QuincyもマイケルもHeatwaveの曲がお気に入りだそうで、Quincyのソロ作にも曲を提供しています。


外部提供の楽曲も素晴らしいですが、マイケル自身も3曲の作曲に関わっています。 そのうちDon't Stop 'till You Get Enoughはマイケルの代表曲になっていますし、Workin' Day And Nightもライブナンバーでした。


■最初に買ったマイケルのレコード

めちゃくちゃ私的な事なのですが、初めて買ったマイケルの作品はこの作品とBlood On The Dance Floorでした。 両者では音の方向性が違って、Blood〜の方が聴きやすくてずーっと聴いていたのでこちらの盤は放置気味でした。 まだ音楽をあまり聴いたことがない自分にしてみるとOff The Wallのサウンドは耳に馴染みにくかったんだと思う。 今では大好きな盤ですが、はじめは取っ付きにくかったな〜と懐かしく思いました。(そんな前の事じゃないけれどね(笑)


■映像について

ビデオはDon't Stop T'll You Get EnoughとRock With Youが作られました。
Don't Stop T'ill You Get Enoughは途中3人に分割するなど、ちょっとしたお遊び心が見られますが、Thriller以降と比べると正直「普通」です。
しかし、この普通のビデオから3〜4年後にマイケルは映像と音楽の融合で世界を圧倒させる事になるのです。

日本ではSuzukiのスクーターのCMに出演しました。Off The Wallのシングル盤にもSuzukiバージョンのジャケットがあったりします(今度写真アップしますね)

■リリースとその後

Off The Wallはその年のもっとも売れたアルバムの一枚になりました。しかしグラミー賞は2部門ノミネート、受賞はそのうち1部門でした。 それに憤慨したマイケルは「次の機会を作るぞ!」と意気込むのでした。そしてThrillerリリースまでに、The JacksonsとしてTourを2回、アルバム1枚をリリースします。 その成功への強い想いと経験がThrillerの成功を実現したのでしょう。


同作は79年の8月にリリース。
Rock with you,Off The Wall,Don't Stop Till You Get Enoughといったヒットシングル収録


1.Don't Stop 'Till You Get Enough
マイケルが始めて全部パートを書いた曲であり、オープニングナンバー。
イントロのウィスパーボイス〜シャウトはとても気持ちがいいですね。
また、コーラス部分の上昇間がすさまじく気持ちがよいです。
オーケストラがきらびやかで、コンガの音がダンサブルで、ファルセットがセクシーな素晴らしい。

2.Rock With You
イントロのドラムのフィルを聞くだけでドキドキする。名作中の名作。
イントロに限らず、この曲のドラムは聴きものですね。細かい刻みのハイハットはこれだけで踊れる!
小刻みに演奏されるパーカッションや、ギターのバッキングがすごく心地よいし、ストリングスやホーンも甘い雰囲気を醸し出してる。
極上サウンドにマイケルのソウルフルな歌声が乗ると、極上ですね。贅沢だ(笑)。
ライブだとスピードアップして、これもまた素敵。
この曲を始める3曲がRod Tempertonの提供曲です。

3.Workin' Day And Night
荒い息と永遠に繰り返されるパーカッション&キーボードの音が癖になる。
前の二つの曲に比べると、とても散らかった印象があるけれども、それもファンキーでかっこよい。

4.Get On The Floor
スラップ気味のベースとバッキング。怪しいメロディーライン。
めちゃくちゃファンキー。昔は嫌いだったけれど、最近のお気に入り。
初めて聴いた時デュエットソングかと思ったんですけど、低いボーカルもマイケルなんですね。

5.Off The Wall
アルバムのハイライト。
しかし、改めてこの作品、前半から中盤にかけての流れがすばらしいですね。
ベース、ドラム、ホーン、キーボード、そしてリード&バックボーカルが見事に融合したまさに「マイケルジャクソン」な一曲。
特にサビの疾走間と伸びのある歌声がとてつもなく好き。ライブでのタメもまたかっこよし。
とてもライブ栄えする曲。Rod Temperton提供曲

6.Girlfriend
Paul McCartney提供による曲。ソロ活動前のマイケルに会ったポールが「君のために作った曲がある」といって歌った曲。
そのとき、お互い電話番号を交換し「一緒に仕事しよう」と約束するもお互い忙しく2年の歳月が経ってしまった。
その間にPaul McCartney & Wingsはこの曲をアルバムLondon Townに収録する。アレンジが変わってるけれど、僕はどちらも好きです。
さて、二人が会ってから2年後にクインシーが「マイケル、君にぴったりの曲がある」と言ってもってきた曲がガールフレンドだったそうです。
運命ですね。ちょっと可愛らしい過ぎるけれど、Jacksons時代のMichaelをイメージして作ったなら納得できます。

7.She's Out Of My Life
大切な人(恋人)が僕の前からいなくなってしまった。。。
とてもゆったりとしたスローバラードで、どうしようもない気持ちを歌う。
サウンドがどうこうというより、マイケルの感情のこもった歌声に身をゆだねる三分半。
マイケル自身が感極まって、何度も泣いてしまったのは有名な話ですね。

8.I Can't Help It
Stevie Wonder提供曲。当時StevieはSecret Life Of Plantsという植物映画のサントラを作ってました。
その影響もあるのか、非常に優しい曲。隠れた名曲だと思ってます。
Stevie自身もお気に入りなのかライブでも演奏しています。
ただ、何度かこの曲がサンプリングされている曲に出会った事があるので、割と有名なのかな。

9.It's The Falling In Love
「恋に落ちちゃった」っていう直球青春ソングといった感じでしょうか。
パティオースティンとのデュエットソングなんですが、パティっぽさは少ない気がします
冬のイメージがする、I Can't Help Itと同じく隠れた名曲
もし、ビデオを作るとしたら・・
雪が積もった草原で、パティオースティンとマイケルがお互いに雪合戦している
こんなイメージがします。
マイケルは男性と競演するより女性と競演した方が相性が良い機がします。どうでしょうか。

10.Burn This Disco Out
まず、「ディスコで燃えて」という安易な邦題に拍手(笑)
サビの部分のベース音がすごく良いんですよね、この曲。
Rod Temperton作曲。

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